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2023.8.25
キッチンリフォームで失敗しないために

こんにちは。岩手県北上市在住の整理収納アドバイザー金田玲子です。
片付けが苦手だった自身が整理収納を学びキッチン収納を見直したことで、
時短・家事効率UP・家事楽につながった、という経験を元に
そのポイントをお伝えしております。
今回のテーマは「キッチンリフォームで失敗しないために」。
キッチンが使いづらくなってきた、リフォームを検討してみようかな、でも失敗はしたくない!
という方へ、まず最初に知っておきたいポイントを3つお伝えします。

①キッチンリフォームの目的を明確にする
キッチンでは、ご家庭によって作るレシピや量、使うアイテム、お料理する人も違います。
つまり「このようにキッチンをリフォームすれば失敗しない」という一般化が難しいスペースです。
だからこそ、ご自身が理想とするキッチンにリフォームをするためには、
まずは現状で困っていること、気になっている所を書き出してみましょう。
箇条書きで簡単にでもOK。
これは整理収納を行う際と共通ですが、とにかく書き出すということがポイントです。

例えば
・シンク下が出し入れしにくい
・調味料やキッチンツールがしまいきれない
・掃除が大変
・暑い寒い暗い狭い
など。
頭の中だけで考えると、キッチンリフォームの業者さんに現状の問題がきちんと伝えられず
優先順位も決めづらくなります。
結果、リフォームしたのになんか失敗…となりがちです。
よりよいリフォームのために、まずは改善したいことを明確にすることが第一歩です。
②キッチンでの動きから必要なスペースを考える
例えば、野菜炒めは、
野菜を準備し→切って→バットに置き→順番に炒め→お皿に盛る
という工程があり、それぞれ必要なスペースがあります。

・野菜を冷蔵庫から出して、置くスペース
・切るためのまな板を置くスペース
・切った材料をバットに置くスペース
・お料理をお皿に盛って置いておくスペース
実際には複数の料理を同時進行しますから、その分スペースが必要になります。
でも置き型の食洗機など他のスペース確保を優先しすぎたせいで、
意外とこのような一時置きスペースがなくなってしまった、ということも。
例えばIHやキッチンカウンターがあると、そこを一時置きとしても活用できます。

また、二人でお料理をするのであれば通路幅は100cm程度あるとお互いが移動しやすくなります。
その他失敗しないキッチンリフォームのためにぜひ知っておきたいサイズ例は、
同コラム内《自分にあったキッチン収納のサイズ》もぜひ参考にしてみてください。
③必要なキッチン収納を考える
キッチンリフォームで失敗した!とよく伺うお声の一例として
・ゴミ箱置きスペース
・家電置き場とコンセント配置
・ホットプレートなど重い大きい物を置くスペース
・吊戸棚をなくした分の収納スペース
などを考えていなかったということがあります。
お持ちのアイテムに合わせてスペース確保が必要です。
そのためにも、現状「何をいくつ持っているのか・どのくらいスペースが必要なのか」
も書き出してみると、必要なスペースが見出しやすくなります。

キッチンリフォームで失敗しないためには、まずは理想と現状をご自身で把握することから。
その上で、実例を見るとキッチンリフォームのイメージも湧きやすくなります。
こちらの施工事例もぜひ参考にしてみてくださいね♪
《キッチンリフォームの施工事例》

また、今回ご紹介したほかにも収納術は様々ありますので
これまでのコラムを参考にしていただき
自分に合った使いやすい空間を作ってみてくださいね!


金田玲子氏
東京都出身。結婚と同時に夫の故郷、岩手県北上市に移住。
元々片付けが大の苦手で、暮らしにくさが日々倍増したことから、整理収納アドバイザー講座を受講。
その経験をもとに2011年、岩手県初の整理収納コンサルティングstyle-Rを立ち上げる。
各講座やご自宅にお伺いするサポート等を通し、県内でこれまでのべ5,000名以上に「誰でもすぐできる整理収納」をお伝えしている。