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2025.7.17

暑い夏こそ!時短家事を目指すキッチン収納術

こんにちは。岩手県北上市在住の整理収納アドバイザー金田玲子です。
片付けが苦手だった自身が整理収納を学びキッチン収納を見直したことで、時短・家事効率UP・家事楽につながった、という経験を元にそのポイントをお伝えしております。
今回のテーマは「暑い夏こそ!時短家事を目指すキッチン収納術」です。
今年は一気に真夏のような暑さですね。元々キッチンは熱がこもりやすいスペース。夏は特にキッチンに立つのも嫌!という方もいらっしゃるかもしれません。
今回は少しでも夏のお料理負荷を軽減できる、時短キッチン収納ポイントを3つお伝えします。
①整理と分類
この辺にあるはず…と引き出しや棚を探していませんか?探し物は時短家事最大の敵!まずは探し物ゼロの環境を目指しましょう。そのためには徹底した整理が必須。不必要な物・そこには置かなくてもよい物は、その収納スペースから取り除きます。

- 使っていない調理器具
- 家族人数分以上のお箸やスプーン
- 賞味期限切れの食品
など「使っていない=そこに置かなくても困らない=不必要」な物は、毎日使うキッチン収納から取り除きましょう。数が減るだけでグンと見つけやすくなりますよ!必要な物はアイテム別・種類別等で分類すると検索性はさらに高まります。
②とにかく動線短縮
料理には数々の工程があります。

例えば野菜炒めでは、食材を
- 冷蔵庫から取り出す
- 包丁で切る→ボウルに入れる
- フライパンを取り出し温める
- 炒める→味付けをする
- お皿に載せる
などです。
各工程で必要な物を取り出す行為が発生します。でも必要な物が遠くにあれば、都度取りに行かなければなりません。あちこちウロウロ動くほどに当然時間がかかり負荷も増えます。キッチン収納では物を出し入れする際に、とにかくなるべく動かない、歩かない=「動線を短く」することが鉄則です。
そのための基本配置一例は以下の通りです。

- シンク下収納→ザル・ボウル・包丁・洗剤など「水まわりで使う物」
- 調理スペース周り→菜箸・計量カップ・調味料など「調理に使う物」
- コンロ下収納→フライパン・油など「火まわりで使う物」
上記はあくまで一例ですが、大前提は「使う場所に使う物を置く」ことです。当たり前のように聞こえますが、意外と気づかないうちに無駄な動線が生まれているケースも。ぜひお料理中に、ご自身の「ウロウロチェック」をしてみてください。
包丁まな板・ボウル・菜箸・調味料・お皿・お茶碗・ゴミ袋など・・・毎回4歩→2歩→1歩と少しでも歩数を減らせる位置はないか見てみましょう。収納位置を少しずらす、入れ替えるだけでも動線短縮になることがよくありますよ。
③出し入れの数を減らす
例えば、お弁当を作るときに必要なアイテムはいくつかあります。

- お弁当箱
- ピックやバラン
- お箸
- お弁当袋
- ふりかけ
など。
これらがキッチン収納内でバラバラに収納されていると、動線が長くなるのはもちろん、あちこちの引き出しや扉を開けて戻して…と出し入れの動きも増えます。その分時間もかかりますね。一緒に使う物を一緒に収納する「グル-ピング」がおすすめです。
キッチン収納のグルーピング例は
以前のコラム 時短・家事楽を目指すキッチン収納「グルーピング」
▶︎https://www.hidamarikoubou.net/marche/column/details_15.html
で詳しくご紹介しています。ぜひご参照ください。
時短家事につながるキッチン収納を目指すには「減らす」がキーワードです。
- 不要な物を減らす
- 無駄な歩数を減らす
- 余計な動きを減らす
ぜひチェックしてみてくださいね!


金田玲子氏
東京都出身。結婚と同時に夫の故郷、岩手県北上市に移住。
元々片付けが大の苦手で、暮らしにくさが日々倍増したことから、整理収納アドバイザー講座を受講。
その経験をもとに2011年、岩手県初の整理収納コンサルティングstyle-Rを立ち上げる。
各講座やご自宅にお伺いするサポート等を通し、県内でこれまでのべ5,000名以上に「誰でもすぐできる整理収納」をお伝えしている。