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2025.5.12

収納から始めるキッチンリフォーム

こんにちは。岩手県北上市在住の整理収納アドバイザー金田玲子です。
片付けが苦手だった自身が整理収納を学びキッチン収納を見直したことで、時短・家事効率UP・家事楽につながった、という経験を元にそのポイントをお伝えしております。
今回のテーマは「 収納から始めるキッチンリフォーム 」です。
キッチンにもう少し収納スペースがあれば…というお声はよく伺います。だからと言ってやみくもに収納スペースを確保するだけだと、逆に狭くなったり何だか使いにくい…ということも。
今回は、キッチンの収納問題解決に向けたキッチンリフォームのポイントを3つお伝えいたします。
①まずは書き出す
リフォーム時に「とにかく収納スペースを大きくして」と依頼した、という話はよく伺います。結論から申しますと、その依頼方法はNGです。
物を入れるだけだったらそれでもいいかもしれません。でも物は使うためにあります。入れるだけ入れて、使う時に使いにくかったら意味がありません。
ご自身にあった、使いやすいキッチン収納にリフォームするためには、まずは収納問題の洗い出しと現状把握が必須です。

例えば、
■気になっていること困っていること(問題点)
- 収納スペースに収まらない→何がどれくらい溢れているのか
- 出し入れが大変→どんな時に、どのように大変なのか
■何がどこにどれくらいあるのか(現状把握)
- キッチン収納、食器棚などにある物と数
- それぞれの使用頻度はどれくらいか
- いつ、どこで使うのか
書き出してみると、不必要な物も見え整理もしやすくなります。
同時に、
- 本当に必要な収納スペースはどれくらいか
- 何をどこに置けば使いやすい収納になるか
にあわせてリフォームを検討することができます。
②キッチン下部収納は引き出しがおすすめ
キッチン下の収納は、大きく2種類あります。
▼観音扉タイプ

▼引き出しタイプ

観音扉タイプは大きな収納スペースでたくさん入りそうに見えますが、
- 上部は活用しにくい
- 物を重ねがち
- かがむ負荷がかかる
などデメリットがあります。
一方で引き出しタイプは
- 奥の物も取り出せる
- かがむ負荷も軽減される
何より活用できる収納スペースが格段に増えます。
現在、観音扉タイプの方は、まずはキッチン本体を引き出しタイプへリフォームしてみるのもおすすめです。私も引き出しタイプに変わりましたが、使い勝手も収納量も全然違いますよ!お持ちのアイテムに合わせて、引き出しの高さは検討してみてくださいね。
③配置と扉を考える
食器棚やキッチンカウンターをリフォームする場合、リフォームしてから入れる物を合わせると、必ずスペースに過不足が生じます。
「何を・どこに配置すると使いやすいか」物の配置やサイズに合わせてリフォームを検討しましょう。
また、適した収納形式は高さによって異なります。
腰高から下は引き出しタイプだと出し入れしやすくなります。

一方、腰高から上は扉が引き戸か観音扉になりますが、それぞれメリットデメリットがあります。
▼観音扉
- メリット:扉を両方開ければ大きな物も干渉せず出し入れ可能。
- デメリット:扉を手前に開けるスペース確保が必要。開けっ放しNG。
▼引き戸
- メリット:左右のスライド式で開閉が省スペースで済む。扉を開けっ放しでも動作や作業に支障がない。
- デメリット:中央部分は扉が重なるためデッドスペースになる。
こうした特徴を捉え、適した収納を検討することが、使いやすいキッチン収納への最初の一歩です。でも一人で考えるのは大変…という方、ぜひキッチンリフォームのプロ、陽だまり工房さんにご相談してみてくださいね!


金田玲子氏
東京都出身。結婚と同時に夫の故郷、岩手県北上市に移住。
元々片付けが大の苦手で、暮らしにくさが日々倍増したことから、整理収納アドバイザー講座を受講。
その経験をもとに2011年、岩手県初の整理収納コンサルティングstyle-Rを立ち上げる。
各講座やご自宅にお伺いするサポート等を通し、県内でこれまでのべ5,000名以上に「誰でもすぐできる整理収納」をお伝えしている。