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2025.10.15

実りの秋!美味しく食べ切る食材の収納方法

こんにちは。岩手県北上市在住の整理収納アドバイザー金田玲子です。
片付けが苦手だった自身が整理収納を学びキッチン収納を見直したことで、時短・家事効率UP・家事楽につながった、という経験を元に、そのポイントをお伝えしております。
今回のテーマは「 実りの秋!美味しく食べ切る食材の収納方法 」です。
今年は久々に秋刀魚が店頭に多数並び、新米、ぶどうや梨などこの時期はスーパーに行くと実りの秋を感じます。
一方で、食品も物価高を感じることが多いかもしれません。せっかくの食材、買ったら美味しく食べ切りたいですよね。
そのためのキッチン収納ポイントを5つお伝えします。
①シンク下には置かない
キッチンのシンク下収納は、スペースは大きいですが配管もあり、湿度の影響が出やすい場所。
食材管理には不向きなスペースです。特にお米を研ぐためシンク下に収納する方もいますが、管理方法としてはNGです。

お米は、低温・低湿度の冷蔵庫野菜室での保管が推奨されています。
スペース的に難しい場合は、密閉容器に入れ、キッチン収納の中でも直射日光や高温多湿を避けた冷暗所で保管しましょう。
②冷凍で安心しない
お肉やお魚など、冷凍保存することもありますよね。ただ、冷凍すれば安心!としまいっぱなしにしていませんか?
生鮮食品は冷凍した場合も、「2週間~1ヶ月程度」で食べきることが推奨されています。
長期冷凍保存は乾燥や酸化しやすく、品質劣化につながることも。「いつか」ではなく「今週食べよう!」の意識で、早めに消費しましょう。

③ラベルでわかりやすく
食材をラップにくるんで冷凍することもあるかと思います。以前実家で、母の代わりに急遽父が料理をする場面がありました。
野菜炒めを作りたかったようで、母が冷凍したであろう豚肉を探していました。
「これ豚肉かな?」と父に聞かれたので見ると、ラップにくるまれた鶏肉でした。次に「これは?」と手に持っていたのは明太子でした(笑)

冷凍すると、ぱっと見判断がつかなくなるものもあります。ラベルを貼ったり、保存袋に書いておくと、家族が見つけやすいのはもちろん、忘れないので使い切りにもつながります。
④分ける
多種多様の食品が集まるキッチン収納では、コーナー分けは必須!パントリーや冷蔵庫などそれぞれの収納場所で、乾物類や調味料などご自身がわかりやすい分類で、ケースなどで分けましょう。
冷蔵庫の野菜室もケースで分けるのがおすすめです。

例えば私は「使いかけ」「サラダ用」「キノコ」「メイン野菜」などで分けています。
分け方は人それぞれでOKですが、分けることで「何が・どこに・どれくらいあるのか」がわかるので、旬の食材も美味しく食べきれます。
⑤立てて収納する
ケースや引き出しは「上から見る」という収納特性があります。キッチン収納内も、食品は「重ねず立てて収納」が基本です。

特に冷凍庫収納が引き出しタイプの場合は「立てる」は必須!見つけやすく出し入れしやすいので、「あったの忘れてた…」も防げます。
美味しく食べきるためには、キッチン収納で管理できる量だけにする=「買いすぎない」というのは大前提です。
実りの秋であれもこれもと買いたくなりますが、まとめ買いよりも(可能であれば)こまめに買い物に行くのも、計画的に食べきる買い物方法の1つです。
10月は食品ロス削減月間。キッチン収納では「食べきる食材管理」もぜひ意識していきたいですね!


金田玲子氏
東京都出身。結婚と同時に夫の故郷、岩手県北上市に移住。
元々片付けが大の苦手で、暮らしにくさが日々倍増したことから、整理収納アドバイザー講座を受講。
その経験をもとに2011年、岩手県初の整理収納コンサルティングstyle-Rを立ち上げる。
各講座やご自宅にお伺いするサポート等を通し、県内でこれまでのべ5,000名以上に「誰でもすぐできる整理収納」をお伝えしている。