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2025.2.12
狭いキッチンを広く見せるために

こんにちは。岩手県北上市在住の整理収納アドバイザー金田玲子です。
片付けが苦手だった自身が整理収納を学びキッチン収納を見直したことで、時短・家事効率UP・家事楽につながった、という経験を元にそのポイントをお伝えしております。
毎日使うキッチン、少しでも広さを感じられると嬉しいですよね。
今回は、狭いキッチンでも広く見えるようにするためのキッチンリフォームのポイントを3つお伝えします。
①キッチンを引き出しタイプにリフォーム
キッチンのシンク下などの収納がこのような観音扉タイプの場合

収納スペースをうまく活かしきれず、鍋などキッチンツールが入りきらない、というお話はよく伺います。私自身も以前そう感じていた一人です。
物がキッチン収納に入りきらないと、キッチンのコンロや調理スペース、カウンターなど見える所に出しっぱなしになります。物は、置くほどに視線が遮られ、結果空間の狭さを感じます。
そのような場合は、物の整理はもちろん、その上で引き出しタイプへのキッチンリフォームがおすすめです。

同じ幅のキッチンでも、収納スペースを観音扉タイプから引き出しタイプへリフォームするだけで空間を活用しやすく、収納量は格段に増えます。
物が収納できれば出しっぱなしを防げて、結果視線の抜けができ、広さを感じられます。
②高さの圧迫感をなくす
高さも、狭さを感じさせる要因の1つです。例えば吊戸棚や大きな食器棚に囲まれているキッチンは、収納量は確保できる一方、圧迫感を感じることも。

構造上の都合等、キッチンの配置など大きな変更が難しい場合も、吊戸棚をなくすだけでもかなり圧迫感は軽減できます。
私は以前吊戸棚がある住まいでしたが、今の住まいはありません。どちらも同じ対面式キッチンですが、毎日の料理中の空間への感じ方が全く違います。
目の前に余計な壁もないので視線の抜けはもちろん、吊戸棚がなくなったことでより明るさが確保できるようになったのも、広さを感じるようになった理由の一つだと感じています。
③リビングダイニングとの一体感 + 通路幅で広さ確保
私の今の住まいは、キッチンリビングダイニングで一つの空間になっています。

(イメージ写真です)
- キッチンと他の空間を隔てる壁がない
- 調理中、目の前に高さのある収納もない
- 対面キッチンで視線はリビングの方へ抜ける
ので、一般的な幅のキッチンですが、キッチンにいて狭さを感じたことはありません。
もう一つは通路の確保です。色々なお住まいを見ていると、ご新築でも通路幅=立つスペースが狭いキッチンをお見かけします。
もちろん、後ろを振り返れば食器棚の食器が取りやすいなどメリットもありますが
- 食器棚とキッチンに囲まれるので圧迫感を感じやすい
- キッチン内で家族とすれ違うときに大変
などデメリットもあります。
キッチンに2人で立つ、調理中に他の人が後ろを通る可能性がある、などの場合は、通路幅は100cm程度あると通りやすくなり、狭さも感じにくくなります。
通路幅の詳細はこちら▶️https://www.hidamarikoubou.net/marche/column/details_24.html
上手に物の整理もしながら、せっかくなら限られたスペースを有効に活用できるキッチンリフォームにつなげていきたいですね!


金田玲子氏
東京都出身。結婚と同時に夫の故郷、岩手県北上市に移住。
元々片付けが大の苦手で、暮らしにくさが日々倍増したことから、整理収納アドバイザー講座を受講。
その経験をもとに2011年、岩手県初の整理収納コンサルティングstyle-Rを立ち上げる。
各講座やご自宅にお伺いするサポート等を通し、県内でこれまでのべ5,000名以上に「誰でもすぐできる整理収納」をお伝えしている。