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2024.7.11
湿気に負けない収納の工夫

こんにちは。岩手県北上市在住の整理収納アドバイザー金田玲子です。
片付けが苦手だった自身が整理収納を学び、キッチン収納を見直したことで、
時短・家事効率UP・家事楽につながった、という経験を元に、そのポイントをお伝えしております。
今回のテーマは「湿気に負けない収納の工夫」です。
7月に入り岩手県内でも雨が多く、高温多湿な日が続いています。
キッチン収納でも気を付けたいのが湿気対策です。
すぐ見直せるポイントを3つお伝えします。
①シンク下収納にこれはNG!
キッチンのシンク下収納は、元々水回りで排水パイプも通っており、扉付きが大半のため高湿になりやすい収納スペースです。
そのため、シンク下での収納に適した物、避けた方がよい物があります。
■シンク下に収納OK
- キッチンツール(ザル・ボウル・包丁など)
- 掃除用品(洗剤・スポンジストックなど)
- キッチン雑貨(ラップ・保存袋・保存容器など)
- 缶詰
■シンク下での収納は避けた方がよい物
- 缶詰以外の食品全般
- 開封後の調味料(スパイス・粉末調味料など)
- 紙製品(紙袋・段ボールの箱など)

キッチンのシンク下収納は、特に食品管理には不向きなスペースです。
お米、乾麺、乾物類など含め、食品が収納されている場合は、早めに別スペースへの収納を検討しましょう。
その上で日頃の対策としては、晴れた日のお出かけ前にシンク下の扉を開けておくだけでも、空気の入れ替えになりますよ。
②食品は適した保管を
食品はシンク下収納には不向き、であればと食器棚やパントリーに置く方も多いと思いますが、そこでも注意が必要です。
■下部に押し込まない
湿気による影響は、住まい全体で見ても2階より1階、地下と下方に出やすくなります。
特に開封後の食品は床下収納や食器棚下部に収納すると影響を受けやすいため、なるべく上部への収納がおすすめです。

パントリー上部や吊り戸棚などに収納する際は、取っ手付きのケースを使用すると、出し入れしやすくなります。

扉付きのスペースであれば、透明なケースの方が中身も見えるのでおすすめ。
通気はもちろん、管理のしやすさからも詰め込み過ぎないのもポイントです。
■冷蔵庫保管も検討
冷蔵庫は温度湿度が低く、ある程度一定に保たれる環境です。
例えば、湿気の影響を受けやすい乾物類、お米、コーヒー、スパイス類などは冷蔵庫保管も方法の1つです。
庫内もケースなどで種類別に管理しましょう。

冷蔵庫収納の詳細はこちら
https://www.hidamarikoubou.net/marche/column/details_29.html
③敢えてなくす・出しておく
この時期水回りは特に気になります。でも毎日のお手入れは大変。そこで面倒くさがりやな私は、少しでも家事楽にするため
- 三角コーナーをなくす
- シンク掃除用のスポンジや布巾は出しっぱなし
をしています。
生ごみはすぐに新聞紙にくるんで処分してみたら我が家は支障がありませんでした。
三角コーナーをなくしたことで、その掃除労力もネットのストック収納も不要になりました。

また、シンク掃除用のスポンジは常に出しておくことで掃除しやすく、布巾も出しておくことで
水滴がついたらすぐにふけるので水垢も残りにくく、清潔な環境を維持できています。
「使う物を・使う場所に・すぐ使える状態で管理する」のもキッチン家事楽収納のポイントです。
いずれも年中やっていることですが、この時期からの見直しもおすすめです。
その他湿気対策では除湿剤を置くなど様々な工夫ができますが、それでも難しい場合は
- キッチン本体は湿気に強いステンレスやホーロー素材のものに変える
- 住まいの壁を調湿性の高い素材に変える
- 風通しのよい間取りに変える
などリフォームによる改善方法もあります。
岩手県内で気になる方はぜひ一度、陽だまり工房さんに相談してみてくださいね!


金田玲子氏
東京都出身。結婚と同時に夫の故郷、岩手県北上市に移住。
元々片付けが大の苦手で、暮らしにくさが日々倍増したことから、整理収納アドバイザー講座を受講。
その経験をもとに2011年、岩手県初の整理収納コンサルティングstyle-Rを立ち上げる。
各講座やご自宅にお伺いするサポート等を通し、県内でこれまでのべ5,000名以上に「誰でもすぐできる整理収納」をお伝えしている。