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2020.8.18

キッチン収納の動線を見直そう!

こんにちは。

岩手県北上市在住の

整理収納アドバイザー金田玲子です。

片付けが苦手だった私が整理収納を学び、

キッチン収納を見直したことで、

時短・家事効率UP・家事楽につながった、

という経験を元に、

そのポイントをお伝えしております。

今回のキッチン収納ポイントは「動線」です。

 

「動線が長い=歩数が多い」

動線とは皆さんご承知の通り、

家の中での人の動きを線で表したものです。

動線が長い=歩数が多いということ。

歩数が多いと時間もかかります。

特にキッチン収納では、

ムダな動線が家事効率の低下に直結します。

毎日のお料理を少しでも楽にしたい、

時短を目指したいなら、まず見直していきたいポイントです。

 


 

「使う場所に使う物を置く」

キッチン収納で動線を短縮するには、

「使う場所に使う物を置く」のが鉄則です。

例えば、

・フライパンはコンロ下(火まわり)

・ざるやボウルはシンク下(水まわり)など。

使うときに1歩も歩かずに取り出せれば楽ですよね。

当たり前のことのように聞こえますが、

キッチン収納全体を見回すと、

意外とそうなっていないお家もよく見かけます。

 

例えば

・油や調味料がシンク周りにある

・調理スペースに食卓使いの箸やスプーン

・お玉がコンロから遠い

・ゴミ箱から離れた位置にゴミ袋を収納

・炊飯器から離れた食器棚にお茶碗を収納

などなど。

もちろん、年に1回程度しか使わない物であれば、

離れていても構いません。

 


 

「無駄な動線」

でも使用頻度が高いのに、

使う場所と収納場所が離れている。

結果、

出し入れの度にキッチンをウロウロしている…。

でも大抵の方はそれに気づいていません。

その不便さにも気づいていない。

そうなる理由は2つあります。

 

1つ目は、

キッチン収納で最初に物の位置を決めるとき。

スペースや物の大きさに合わせて

収納位置を決めていませんか?

例えば

「ここが空いているから調味料を置こう」

「ここにちょうど入りそうだからゴミ袋を置こう」

という具合です。

キッチン収納を考えるときに、

スペースに合わせパズルのように

収納位置を決めている方が大半です。

確かにきれいには収まるかもしれません。

でもそれを優先させすぎると、

使う場所からは離れ、

結果気付かないうちに

無駄な動線が生じてしまうのです。

 


 

そして2つ目は、

同じキッチンを長年使っているということ。

毎日使っているキッチン収納は、

引っ越しなどの機会がないと、

あまり見直すことがありません。

最初に決めた収納位置が

「当たり前」になります。

キッチン内での自分の動きを

客観的に見ることもなかなかないですね。

 

その結果、

気付かないまま長年ウロウロしている…ということに。

キッチン収納サポートのお客様に、

動線から収納位置の見直しをお話しすると、

「なんでわざわざここに収納していたのかしら…

何十年も全く気付かなかった(笑)」

というお声もよく出ます。

毎日使うキッチン収納だからこそ

「気付かない不便さ」が多く潜んでいたりするのです。

 


 

「まず歩数を数えてみる」

だからこそ、

ご自身が使いやすいキッチン収納にするためには、

まず歩数を数えてみるのもおすすめです。

・冷蔵庫から食材を取り出す

・野菜を切る ・炒める

・食器に盛る ・洗いものをするまで…。

各工程で、食材や道具を取りだすとき。

何歩歩いているでしょうか。

ゼロの物は楽ですよね。

でも2歩3歩と歩数が増えるごとに、

面倒さも増えるのを、

改めて感じられるのではないでしょうか。

 


 

例えば、

油や調味料がシンク下に収納されている場合。

野菜を炒める際、

コンロからシンク下まで油を取りに行き、

またコンロに戻ります。

身長157cmの私ですと、往復6歩。

時間は5秒程かかります。

また元の位置に戻すときも同様の時間がかかりますから、

「油を出し入れする」という作業で

計12歩、10秒かかる計算になります。

でも油をコンロ周りに移動させると…。

それだけで1歩も歩かず、

2秒で取り出せ2秒で戻せるようになります。

「使う場所に使う物を置く」で

それだけ短縮できるということです。

 


 

キッチンというスペースは

・横長で・色々な作業をする

・その都度物を出し入れする

・毎日使う

という特徴があります。

だからこそ、キッチン収納の動線を

少し見直すことで、労力的にも時間的にも

大きな差に繋がります。

 


 

キッチン収納が使いづらい。

毎日のお料理が何だか大変。そう感じる方は、

歩数を減らせる収納位置を考えてみましょう。

3歩は1歩に。1歩はゼロに。

「どこで使うかな?」と考えると、

見えやすくなります。

と同時に、そこになくてもいい物も見えてきます。

ちょっと場所を入れ替えてみる。

ちょっと横にずらしてみる。

それだけで驚くほど出し入れの負担が減り、

時短・家事楽なキッチン収納に近づけますよ!

 


 

その上で、キッチン・冷蔵庫・食器棚の配置、

構造上難しいことが多い場合は、

キッチンリフォーム要検討のサインです。

一度ご相談されるのもおすすめですよ!

 

 


私がこの記事を書きました!
金田玲子

金田玲子氏

東京都出身。結婚と同時に夫の故郷、岩手県北上市に移住。
元々片付けが大の苦手で、暮らしにくさが日々倍増したことから、整理収納アドバイザー講座を受講。
その経験をもとに2011年、岩手県初の整理収納コンサルティングstyle-Rを立ち上げる。
各講座やご自宅にお伺いするサポート等を通し、県内でこれまでのべ5,000名以上に「誰でもすぐできる整理収納」をお伝えしている。

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