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2020.7.4

キッチン収納の適正量

こんにちは。
岩手県北上市在住の
整理収納アドバイザー金田玲子です。
前回は、片付けが苦手だった私が整理収納を学び、
キッチン収納を見直したことで、
時短・家事効率UP・家事楽につながった、
というお話をしました。
ではどのように見直していったのか、
そのポイントをこれから複数回に分けて
お伝えしていきます。

 

 

キッチン収納の最初のポイントは
「適正量」です。

適正量とは
「ライフスタイルに合った必要な物の量」のこと(※)。
平たく言うと
「そもそもそれ、自分の家にはいくつ必要なのか」
まずは考えてみましょう、ということです。

 


 

私は最初、キッチン収納の中で、
普段使いのマグカップで考えてみました。
我が家は夫と2人暮らし。
毎朝決まったカップでそれぞれコーヒーを飲みます。
たまに気分を変えて、
サイズ違いのカップを1つ使うことも。
必要数は3つかな?と
仮定してしばらく暮らしてみました。
すると、それで十分暮らしていけました。
何も困らない。
結果、
我が家のマグカップの適正量=必要数は
3つと決まりました。

 


 

本当に必要な物=使っている物

でもキッチンをよく見てみると、
食器棚にはそれ以外に
全く出番のないマグカップが2つ。
それ以外にも、吊戸棚など
あちこちのキッチン収納スペースに、
粗品でもらい箱に入ったままのマグカップが
それまでは、「割れてないし」「いつか使うかも」
としまっていましたが、
適正量の考え方を知って見え方が変わりました。
「よく使っているカップ3つで
これらはなくても大丈夫」。
結果、キッチン収納のスペースにゆとりができました。

 

私たちはつい「いつか」「何かに」
「使うかも」という曖昧な基準で
なんとなくとっておこうとしがちです。
でもそういった物は大抵出番が来ません。
出番が来ない物で
収納スペースを圧迫している方が
よっぽどもったいない!
それだけで使いにくいキッチンまっしぐらです。
キッチン収納という限りあるスペースだからこそ、
本当に必要な物=使っている物
だけを置くことが、
快適なキッチンへの第1歩だと気付きました。

 


 

自分の暮らしに
本当に必要な数だけ持つ

ここでのポイントは、
適正量はご家庭によって全く違うということ。
先ほど我が家の例を出しましたが、
これはあくまで「私の家の暮らし方」で考えた結果です。
5人家族では3つでは足りないでしょうし、
飲み物や気分でカップを変える方はその分増えます。
キッチン収納のスペースに限りがあるとはいえ、
とにかく「少ないのがいい」のではありません。
大事なのは「自分の暮らしに
本当に必要な数だけ持つ」ということです。

 

ではここで改めて
皆さんに2つ質問です。

1つ目。今のご自身・ご家族は、
マグカップはいくつあれば
暮らしていけますか?
暮らしを思い出して、
必要な数を具体的に考えてみてください。

 



2つ目。では実際に、
今キッチン収納をはじめ
家の中にマグカップは
いくつありますか?


数えるだけならすぐできますので
ざっと数えてみてください。
すでに必要な数しか持っていません、
という方は整理上手です。
でもそれ以外の方は、
大抵数えている途中で気付いてきます。
「あ、必要以上にあるな」と(笑)。
これはよく講座でも考えていただきますが、
「5個あれば十分足りるのに、20個くらいありそう…
残りの15個はなんなのでしょう…(笑)」
なんてお声もよく出ます。
「本当に必要な数」と「実際に持っている数」
を照らし合わせてみると、
「実はこれ不要かも」という物に
気付くことができます。

 


 

「使っていない物は手放せばいい」

というのは、頭ではわかっていても
なかなか判断しにくいもの。
でもたくさんあるものは、
こうして具体的に数で考えてみると
不要な物があぶりだされ、
判断の後押しにもなりますね。

 


 

キッチン収納を
有効に活用する最初のカギ

私たちの暮らしは常に変化していきます。
暮らしが変われば、必要な物も数も変わります。
例えばお子さんが小さいとき、
成長してきたとき、
独立してまたご夫婦2人になったとき。
キッチンにある食器もお鍋も、
必要なアイテムや数は変わってきますね。
フライパンやお鍋、ボウル、グラスやスプーンなど…
「前はたくさん必要だったけれど今は使っていない」
「壊れていないしとりあえず置いてある」
という物。
そのままになっていませんか?
それらを「いかにうまく収納するか」を考える前に、
「そもそもそれ、今はいくつ必要なの?
今の暮らしに本当に全部必要なの?」
という客観的視点を持つことが、
キッチン収納を有効に活用する最初のカギになります。

 


 

キッチンは暮らしの真ん中。

だからこそ、暮らしの変化とともに、
収納する物をまずは見直すことで、
今のご自身にとって使いやすい、
家事楽キッチンへの第1歩になりますよ!

 

※出典:澤一良 整理収納アドバイザー公式テキスト

「1番わかりやすい整理入門」

(ハウジングエージェンシー 平成19年)

 

 


私がこの記事を書きました!
金田玲子

金田玲子氏

東京都出身。結婚と同時に夫の故郷、岩手県北上市に移住。
元々片付けが大の苦手で、暮らしにくさが日々倍増したことから、整理収納アドバイザー講座を受講。
その経験をもとに2011年、岩手県初の整理収納コンサルティングstyle-Rを立ち上げる。
各講座やご自宅にお伺いするサポート等を通し、県内でこれまでのべ5,000名以上に「誰でもすぐできる整理収納」をお伝えしている。

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