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2023.2.15
簡単レシピ「寒じめほうれん草のさっぱりごま和え」
簡単レシピ
「寒じめほうれん草のさっぱりごま和え」
byミキティママ
■材料:(4人分)
寒じめほうれん草1束、塩小さじ1(目安)
白いりごま大さじ2、めんつゆ(3倍希釈)大さじ1、料理酒小さじ1、かつおぶし小袋1袋
■作り方
1.寒じめほうれん草はよく洗い、塩を入れたたっぷりのお湯で20~30秒程度色が変わるまでさっとゆでる。
2.すりばちにいりごまを入れすりこぎでする。めんつゆ、料理酒、かつおぶしを入れて混ぜる。
3.茹で上がったほうれん草を根っこも食べやすい大きさに切り、2に入れてよく混ぜたら出来上がり。
■今月の食材・・・寒じめほうれん草
寒じめとは、収穫間近になったほうれん草の葉をわざと寒さに当てる栽培法で、葉が凍り付かないように水分を少なくし、糖分をためこむことから甘くなり、葉が肉厚になります。厳しい環境にわざとさらすことにより、うま味の元であるアミノ酸含有量やビタミンCなどの栄養価も上がります。
みなさんこんにちは。
福島出身、宮城県仙台市在住の料理研究家、ミキティママこと中村美紀と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
まだまだ寒いですが2月4日の立春を過ぎると徐々に太陽の力は強くなり、春の足音が聞こえて来るようですね。そんな寒い中でもしっかり育っている冬野菜たち。中でも食べていただきたいのが、今回ご紹介する「寒じめほうれん草」です。
ほうれん草は、冬採りは夏採りに比べビタミンCが3倍多くなるほど栄養価が増します。また、えぐ味の原因となるシュウ酸の含有量は、地温低下により代謝が少なくなることから減少します。ですので、冬のほうれん草は甘くて本当においしい。しかもこの、「寒じめ」という栽培方法は生産者の技術でもあり、ぜひ味わっていただきたい冬野菜の代表格なのです。
寒じめすると葉は縮んで厚くなり、熱を求めて地を這うように葉が開きます。地表に葉がついてしまうのでよく洗って使うことがポイント。寒さに耐えたほうれん草の根っこに甘味が集中しますので、ぜひ根っこまできれいに洗って食べてみて。捨ててしまうのはあまりにももったいないと思えるおいしさです。
さっと茹でてそのまま食べる、グラタンやキッシュなどに入れたり、使い方はいろいろ。ほうれん草独特の青臭さも少ないのでとても使いやすいと思います。今回は、その甘さを味わっていただくため、敢えて砂糖を加えないでごま衣を作り、さっぱりとしたごま和えにしました。おいしい冬の旬野菜をたくさん食べて、早く暖かい春を迎えたいものですね。
料理酒について、小さなお子様がいらっしゃってアルコールが気になる場合は電子レンジ600wでラップなしで40秒加熱するとアルコールが飛び、煮切り酒になりますのでお試しください。
今月も見てくださりありがとうございました。では、また来月お会いしましょう。
中村美紀氏
福島市出身。2007年より福島県郡山市にCookingStudio I-e(イーエ)を開講し、4人の子どもたちとの忙しい毎日の中で生まれた、料理が苦手な人でも「これさえ作れば一生困らない」簡単でおいしい、再現性100%レシピを伝えている。
2021年2月に宮城県仙台市内にキッチンスタジオをオープン。
コロナ禍では「I-eオンラインサロン」を開設。
リピート率95%のオンライン料理教室を行っている。