"ウサギボタニカ"
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2021.9.22
フランスのビストロメニュー「チキンのクスクス」
「クスクス」?これ、料理名?
面白い名前ですが、フランスのビストロメニュー
家庭料理でも定番中の定番料理で、
ルーツは北アフリカマグレブ諸国の
郷土料理なのです!
定番はラム肉ですが、
入手しやすい鶏腿肉にアレンジしました。
尚、「煮込み」と「蒸す」作業を
別で行うレシピで紹介致します。
<材料> 4人分
クスクス 320〜400g
お湯 クスクスと同量
オリーブオイル 大匙2
鶏腿肉 1kg
塩 適量
人参 1本(150g)
玉葱 大1(300g)
カラーピーマン 4個
セロリ 30g
トマト 4〜6個(800〜1kg)
トマトペースト 40g
クミンシード 小匙1
にんにく 1個
生姜(すりおろし) 20g
水 250cc
唐辛子 1本
ピーマン 適量
茄子 2本
ハーブ 適量
ささげ 適量
EXVオリーブオイル 適量
ハリッサペースト 任意
<作り方>
①鶏腿肉の余分な脂を取り、
食べやすい大きさに切る。
人参は厚めのスライス、
にんにくは皮をむいて半割り、
ほかの野菜はきめの乱切りにする。
②鶏腿肉に塩をして、
皮目から焼き色を付ける。
煮込み用の鍋に人参、玉葱、カラーピーマン、
セロリ、トマト、トマトペースト、
クミンシード、にんにく、生姜、
水、鶏腿肉を入れ、
蓋をして弱火で10分煮る。
③唐辛子、ピーマン、茄子、
ハーブを加え、蓋をして更に10~15分煮る。
④ボウルに入れたクスクスに、
同量のお湯を加え混ぜ、5分蒸らす。
蒸し器の中にタオルを引いて、
クスクスを広げ、15分蒸す。
⑤煮込みを塩で味を調える。
塩茹でしたささげを加える。
⑥クスクスと煮込みを盛り、
オリーブオイルを添える。
お好みでハリッサペーストを添えても!
※ハリッサペーストとは、
唐辛子、パプリカ、香辛料、にんにく、
オリーブオイルなどで作った
チュニジア発祥の辛味ペーストです。
クスクスとは、セモリナ粉で作った
小さな粒状のパスタのことをいいます。
語源はアラビア語の
kaskasa(小さくすりつぶした)からきています。
香味野菜とトマトで
お肉や魚の煮込みを蒸し器の下段で作りながら、
煮込みの蒸気を利用して
上段でクスクスを蒸すという、
とても合理的な料理方法です。
現地、アフリカ大陸では、
水源も熱源もとても貴重なものなので、
限られたエネルギーと食材を
最大限に生かす考え抜かれた料理です。
-クスクスを使って-
くせのないクスクスは
アレンジが効くオールラウンダー。
残ったクスクスにトマト、パプリカの角切り、
ハーブのみじん切り、サッと焼いた海老を混ぜ、
塩、レモン汁、オリーブオイルで調味すると、
クスクスサラダの出来上がりです。
具材は好きなようにアレンジokです!
このサラダは"タブレ"と呼ばれ、
レストランや
トレトゥール(お惣菜屋)のメニューにも登場します。
パリでは宅配ピザのように、
クスクス料理専門のデリバリーバイクを
良く見かけました。
カレーライスのご飯の代わりにしても
美味しいですよ♩
福士雅巳氏
1968年、岩手県下閉伊郡山田町生まれ。
東京・四谷「オテル・ド・ミクニ」、フランス・リヨン、ボルドー、スイス・ジュネーヴのレストランで研鑽。
"ココロとカラダを美味しく整える料理"を楽しめる「ウサギボタニカ」(盛岡市・中の橋通)店主。