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2024.11.11
マンションのキッチンリフォームの注意点
こんにちは。岩手県北上市在住の整理収納アドバイザー金田玲子です。
片付けが苦手だった自身が整理収納を学びキッチン収納を見直したことで、
時短・家事効率UP・家事楽につながった、という経験を元にそのポイントをお伝えしております。
最近はマンションのリフォームも多いようです。
そこで今回は、マンションリフォームも手掛けていらっしゃるリフォームのプロ!
岩手県の陽だまり工房さんに、「マンションのキッチンリフォームの注意点」を伺ってきました。
まず知っておきたい注意点3つをシェアいたします。
1、戸建てのリフォームとは違うこと
本来キッチンリフォームは自由度があり、キッチン本体を新しくすることはもちろん
キッチン本体の
- サイズを変える
- 形を変える
- 位置を変える
などが可能です。しかし、これはあくまで「戸建てキッチンリフォーム」の話。
実はマンションリフォームでは少々難しいこともあるようです。
【マンションリフォームだと難しいワケ】
① 壁と構造
せっかくならキッチンを大きくしたい!という場合
例えばこのように、元々キッチンの両サイドに壁があると、当然壁と干渉します。
構造上壁を取れるのか、スペース調整が可能かで可否が変わります。
② 配管
壁付けから対面キッチンにしたい!という方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、キッチン本体はシンク=水道がセットです。マンションの場合、水道の配管はシンクから各戸の床下へ。 そこから横の壁に出し、建物内部の本管につながっています。
床下や建物内部で配管の位置が決まっているということです。そのため
- 配管の長さを変える
- 配管の場所を変える
ということが難しいケースも。キッチンの配置を変える=配管の位置が大きく変わりますので、事前確認必須です。
2、ガスと電気
例えばガスコンロからIHクッキングヒーターに変更したい場合は、マンションの管理組合や管理会社に確認が必要です。
マンションは、建物全体で供給された電気を各戸に分配しています。
今のマンションは各戸60アンペアほどですが、昔のマンションは30~40アンペアのことも。
一方で、IH使用時は50アンペア以上必要と言われています。
そのため、IH クッキングヒーターに変更希望の場合は、20アンペア程度の増設が必要になる可能性があります。
分配している中で増設可能か、の確認が必要ということです。
3、天井の高さ
ガスコンロからレンジフードまでの高さは、消防法などによって定められています。
一方で平成10年頃までに建てられたマンションは
- リビングとキッチンで天井高が違う
- キッチンだけ天井が低い
- 床下の配管に勾配をつけるためキッチンの床面を10cm上げている
ということも。レンジフードのリフォーム時は、商品サイズと天井高の確認も必要です。
また、天井が低いため通常の吊戸棚を入れると頭がぶつかる可能性も。同様にサイズ等しっかり確認したいですね。
なお、マンションリフォームは、エレベーターの有無とサイズによってはコスト増となることもあります。
マンションリフォームをご検討されたい方は、まずはご近所や管理人さんに話を聞いてみるのもおすすめです。
最後に、現在のキッチンサイズで多いのは2550mmですが、マンションのキッチンは1800mmや2100mmなど各マンションで異なることも。
ショールームで見るキッチン見本とは、実際のサイズが異なる可能性があることも知っておきたいですね。
リフォーム業者さんに相談される際は、図面があれば図らなくてOK。
間取り図だけでもあれば、より現状がわかりやすいそうです。まずはお気軽に陽だまり工房さんに話を聞いてみてくださいね!
金田玲子氏
東京都出身。結婚と同時に夫の故郷、岩手県北上市に移住。
元々片付けが大の苦手で、暮らしにくさが日々倍増したことから、整理収納アドバイザー講座を受講。
その経験をもとに2011年、岩手県初の整理収納コンサルティングstyle-Rを立ち上げる。
各講座やご自宅にお伺いするサポート等を通し、県内でこれまでのべ5,000名以上に「誰でもすぐできる整理収納」をお伝えしている。