COLUMN
お役立ちコラム

"ウサギボタニカ"
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福士 雅巳氏

(盛岡市)

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料理
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中村 美紀氏

(仙台市)

料理

2020.6.16

「食べる」という幸せ

「食べる」という幸せ

普段は2時間ほど仕事をして6時半ごろに朝食兼休憩を30分取る。

お味噌汁、玄米ご飯、海苔、ゆで卵だったり、
前日の残りのバゲットにオリーブオイルと塩だったり… とても質素だ。

でいて腹八分目。味覚を鈍らせない為だ。

「食べる」という行為はほっとするひとときだ。
今日も食事にありつける。当たり前のようだがとても有難いことだ。

 


 

「食べる」イコール「生命維持」

初期の人類は「食べる」イコール「生命維持」だった。
果実が沢山実る場所、時期を覚えておく、
腹いっぱい食べれる時に食い溜める、
仲間と動物を追い詰めて石や矢で仕留める、
川で洗うと食べ易くなる、海水で洗うと塩味が付く、
「これ初めて見たけど食べれるかなぁ?」命がけだ。
食中毒や死に至ったことも頻繁にあったであろう。


そのうち画期的な発見があった。火を使った加熱調理だ。
咀嚼しやすいし殺菌される。胃腸の消化吸収効率が上がり、
余ったエネルギーで脳が大きく発達したらしい。

 


 

「食」の発達と選択

近世になり、科学の進歩で
食品加工・保存技術・流通が発達し、
今やその日の気分、状況に合わせて
何をどう食べるか選択肢が山ほどある。
そこまで「食」を発達させた人間と
他の生き物の決定的な違いは何かというと、
「自我(アイデンティティ)を持っている」というところだ。


他の生き物は自分の中にある遺伝子情報を子孫に伝え、
守ることが本能として強く刻み込まれている。
それが生きる最大目的なので自分の人生(?)を
楽しむなんて余地はこれっぽっちもない。

子育てが終わると寿命が尽きるように
遺伝子にプログラミングされているものもある。

 


 

進化した自我と余生

人間の場合、弱い生き物であるが故に、寄り添い、助け合い
「人間性(ヒューマニティ)」を進化させた。集い、知恵を出し合い、
協力し合うことで文明・文化が発達していった。
人間の叡智は医学も進歩させ、
子供を産み育てる時期を過ぎても寿命が尽きなくなった。
こうして「進化した自我と余生」を獲得した。
そして私たちは「食べる」という行為を、
味わったり、季節を感じたり、仲間がいれば語らったり、
いつの間にか楽しむようになった。

 


 

「キッチン」から幸せなひとときを

毎日繰り返され、作る事、後片付けにウンザリする事も時々あるが、
やはり「食べる、食べれる」って幸せだ。
この幸せを作り出す場所は、そう、「キッチン」に他ならない。
「キッチン」から幸せなひとときを作ることに、
18時間/日× 294日/年× 32年間費やしてきた
私が体験したクスッと笑える話、ドキリとした話、
旬の食材、健康などについて自由に書き綴ろうかと思います。
思わずキッチンに立ちたくなるようなレシピやコツも時々織り交ぜて。
月に一回、しばしの間、どうぞお付き合い下さい。


私がこの記事を書きました!
福士雅巳

福士雅巳氏

1968年、岩手県下閉伊郡山田町生まれ。
東京・四谷「オテル・ド・ミクニ」、フランス・リヨン、ボルドー、スイス・ジュネーヴのレストランで研鑽。
"ココロとカラダを美味しく整える料理"を楽しめる「ウサギボタニカ」(盛岡市・中の橋通)店主。

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